松山大(愛媛県松山市文京町)が2016年度、人文学部社会学科にスクールソーシャルワーカー(SSW)を専門に養成する課程を新設することが17日、分かった。日本社会福祉士養成校協会(東京)にSSW教育課程認定を申請しており、認定されれば修了者に協会の認証が与えられる。教育現場で子どもの貧困問題などに対応する専門職の育成を目指す。
 SSWは学校を拠点に、子どものいじめや不登校の背景にある家庭の虐待や貧困問題などに対応。家庭と学校の間を調整するほか、行政や地域住民などの支援につなげる。県教育委員会によると県内では15年度、19市町で25人が活動している。
 14年8月閣議決定した「子供の貧困対策大綱」で国がSSW配置拡充方針を示したことなどから、全国的に養成機関が増加。現在大学や専門学校31校が認定されているが、松山大に設置されれば県内では初めて。